農作業で使う草刈機が突然動かなくなって、対応に困る場合があるかもしれません。
草刈機が故障したときの選択肢は、主に「自分で直す」「専門業者に頼む」「売却して新しくする」など6つの方法があります。
この中から状況に合った選択をするには、修理にかかる費用と機械の使用期間を考えることが大切です。
特に、農業の忙しい時期に故障すると、「すぐにでも直したいけど、修理費用はいくら?」「修理と買い替え、どっちがお得なんだろう?」といった心配が頭をよぎるのではないでしょうか。
この記事を最後まで読めば、故障のサインを見極め、それぞれの状況に合った賢い選択の参考になるでしょう。
草刈機が故障したときの主な選択肢を、費用、期間、メリット、デメリットごとに一覧にしました。
まずは全体像をつかんで、状況に合った対処法を見つけるために役立ててください。
| 選択肢 | こんな人におすすめ | 費用目安 | 時間・手間 |
|---|---|---|---|
| 【1】自分で修理 | 基本的な工具が使え、コストを抑えたい方 | 0円〜数千円(部品代) | 短い(部品があれば即日) |
| 【2】メーカー | 純正部品で確実に修理したい方 | 高め | 長め(1週間〜) |
| 【3】農機具販売店 | 専門知識と迅速な対応を求める方 | 中〜高め | 中程度(数日〜) |
| 【4】ホームセンター | 近くの窓口で手軽に依頼したい方 | 中〜低め | 長め(数週間〜) |
| 【5】専門修理業者 | メーカー問わず柔軟な対応を期待する方 | 中〜高め | 早め(数日〜) |
| 【6】売却して買い替え | 修理費が高額な方、古い機種をお持ちの方 | 0円(むしろプラスに) | 即日〜数日 |
この方法は、工具の扱いに慣れていて、修理費用を抑えたい方に向いています。
草刈機の不調は、燃料系統や点火プラグといった基本的な部分を確認するだけで直ることも少なくありません。
専門業者に頼む前に、ここで紹介する初期対応を試すことで、無駄な出費や時間を省ける可能性があります。
こんな人におすすめ: まずは自分で対応してみたい方。
メリット: 費用がかからず、すぐに問題が解決するかもしれない。
デメリット: 原因がわからない場合や、専門的な修理が必要な場合は直せない。
エンジンがかからない、または動いている途中で止まる場合は、まず燃料、点火プラグ、エアフィルターの3点を確認してみてください。
よくあるのが、長期間使わなかったことで混合燃料が古くなっているケースです。
燃料を放置するとガソリンの性質が変わり、キャブレター内部で固まって詰まりの原因になります。
古い燃料はすべて抜き、新しい混合燃料に入れ替えましょう。
次に、点火プラグが湿っていたり(かぶり気味)、ススで汚れていたりすると、うまく火花が飛ばずエンジンがかかりにくくなります。
湿っている場合は乾かし、汚れている場合はワイヤーブラシで掃除するか、新しいものに交換してみてください。
最後に、エアフィルターの目詰まりも確認が必要です。
フィルターに草やホコリが詰まると、エンジンに必要な空気が足りなくなり、止まることがあります。
多くの場合、掃除するだけで改善が見込めます。
こんな人におすすめ: エンジンはかかるが、刈刃の調子が悪い原因を知りたい方。
メリット: 草の巻き込みなど、簡単な原因ならすぐに直せる。
デメリット: ギアケースやクラッチの故障は分解が必要なため、自分で直すのは難しい。
エンジンはかかるのに刈刃が回らない・異音がする場合、動力を伝える部分に問題があると考えられます。
その多くは、ギアケースかクラッチが原因です。
よくあるのは、刈刃を動かすギアケースの不調です。
ギアオイルが足りなかったり、ゴミが入ったりして、ギアが傷んでいる可能性があります。
【ポイント】 ギアケースの不調は専門的な分解・整備が必要なので、専門業者へ依頼するのがおすすめです。
次に考えられるのは、エンジンとシャフトをつなぐクラッチの摩耗や固着です。
簡単な対処法として、エンジンをかけて少しずつ回転数を上げ、クラッチが正常に戻るか様子を見てみましょう。
また、刈刃に草が絡まっているだけでも回転不良の原因になります。
絡まった草は丁寧に取り除いてください。
こんな人におすすめ: 燃料やオイルが漏れているのを見つけ、すぐに対応が必要な方。
メリット: 危険な状態になるのを防ぐための初期対応ができる。
デメリット: 本格的な修理には専門知識が必要で、自分で処置するのは危険。
燃料やオイルの漏れは、火災や環境汚染につながる恐れがあるため、見つけたらすぐに使用を中止しましょう。
燃料漏れの主な原因は、燃料タンクのパッキンの劣化やひび割れです。
パッキンは時間が経つと硬くなり、ひび割れやすくなります。
新品のパッキンに交換するだけで直ることもあります。
【注意】 燃料やオイル漏れを、専門知識がないまま分解・修理するのは大変危険です。
自分でできるのは「どこから漏れているか確認する」までとし、すぐに専門業者へ連絡するのが安全です。
▼おすすめ記事
エンジンが動かない、刃が回らないなど、草刈り機の故障原因と対処法についてはこちらのページをチェックしてみてください。
自分で直すのが不安な方や、確実・安全に修理したい方には、専門業者への依頼がおすすめです。
依頼する場所によって費用、納期、信頼性が大きく異なるため、状況に合った依頼先を選ぶことが大切です。
ここでは、主な依頼先の特徴をわかりやすく比較し、予算に合った選び方がわかるように解説します。
草刈機の修理を依頼できるのは、主にメーカー、農機具販売店、ホームセンター、専門修理業者の4つです。
それぞれのメリット・デメリットを比較して、選ぶ際の参考にしてください。
| 依頼先 | 修理費用(工賃+部品代の目安) | 納期目安 | メリット・デメリット |
|---|---|---|---|
| メーカー | 高め | 長め(1週間~数週間) | メリット:高い信頼性。 純正部品で確実に修理できる。 デメリット:費用が高額になりがち。 古い機種は部品がない場合がある。 |
| 農機具販売店 | 中~高め | 中程度(数日~1週間) | メリット:高い専門性。 知識が豊富で、持ち込み・引き取り対応も可能。 デメリット:店舗によって技術力に差がある。 |
| ホームセンター | 中~低め | 長め(数週間かかる場合も) | メリット:窓口が近く利用しやすい手軽さがある。 デメリット:修理は外部委託のため納期が不安定になりやすい。 |
| 専門修理業者 | 中~高め | 早め(数日~1週間) | メリット:高い技術力。 他社製品にも慣れており迅速な対応が期待できる。 デメリット:業者選びが難しい。 |
修理費用は、簡単な点検や部品交換で5,000円〜15,000円ほど、キャブレターの分解清掃やギアケース交換といった本格的な修理では20,000円〜40,000円以上になることもあります。
修理の見積もりを頼むときは、いくつかの点を事前にチェックしておくと、思わぬ出費を避けることができます。
特に、古い機種や出張修理を希望する場合は注意が必要です。
●古い機種の注意点: 製造から時間が経っている古い機種は、メーカーが純正部品の保管期間を終えていると、部品が手に入りにくくなることがあります。
その場合、代わりの部品を探す手間や追加費用がかかる可能性があります。
●追加料金の確認: 業者によっては、現場までの出張費が別途かかることがあります。
また、見積もり自体が有料の業者もあり、修理をキャンセルしても費用が発生することがあるため、事前に有料か無料かを確認しておきましょう。
機械が故障したとき、「修理して使い続ける」か「売却して新しく買う」かは、将来の作業効率やトータルコストを考えると、重要な判断になります。
修理費用が本体価格のどれくらいの割合になるかを目安に、冷静に判断することが大切です。
こんな人におすすめ: 修理費用が高くなりそうな方や、長年使っている機種をお持ちの方。
メリット: 何度も修理するリスクを避け、新しいモデルで作業効率が上がる。
売却すれば新しい機種の購入資金にできる。
デメリット: 新しい機械を買うための初期費用がかかる。
修理するか買い替えるかを判断する目安は、「修理費用が、新品本体価格の50%を超えるかどうか」です。
もし超えるようなら、買い替えを本格的に検討することをおすすめします。
なぜなら、たとえ修理しても他の部分も劣化しており、数ヶ月後にまた別の場所が壊れて、追加の修理費がかかる可能性があるからです。
また、草刈機の法定耐用年数は7年とされています。
もし耐用年数を大きく超えている機種なら、修理を繰り返すよりも、燃費や作業効率が良い新しい機種に買い替える方が、結果的に賢い選択となるでしょう。
「故障した草刈機は売れないだろう」と諦めてしまう方もいるかもしれません。
実は、動かない草刈機でも買取ってくれるサービスがあります。
買取サービスの中には、故障した草刈機も買い取るところがあります。
例えば、「農機具高く売れるドットコム」もその一つです。
なぜ故障していても買取できるかというと、「部品の再利用」や「海外での再販売」といった、さまざまな販路を持っているためです。
たとえ動かない草刈機でも、使えるキャブレター、エンジン、ギアケースといった部品には価値があります。
こうした部品の価値もしっかりと見極め、査定額に反映しています。
【ポイント】 「修理を断られた」「修理費用が高すぎる」といった場合でも、諦める前に買取サービスを検討してみてはいかがでしょうか。
例えば、「農機具高く売れるドットコム」のような業者では、無料査定で価格がつく可能性もあります。
故障した機械を売却できれば、新しい草刈機の購入資金の足しにできます。
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修理コストが購入価格に近づく場合は、売却も合理的です。草刈り機 買取相場を事前にチェックし、最善の選択肢を検討してみましょう。
草刈機の不具合は、多くは日頃のメンテナンスで防ぐことができます。
将来の多額の修理費や急な作業中断を避けるためにも、ここで紹介する基本的なメンテナンスは実践することが推奨されます。
草刈機を長く使うためには、簡単な清掃と定期的なグリスアップが重要です。
作業が終わったら、刈刃や保護カバーについた草や泥をきれいに取り除くようにしてください。
付着したままにすると、サビや腐食の原因になります。
特に、空気取り入れ口はブラシなどできれいに掃除しましょう。
また、ギアケースへの定期的なグリス補給も欠かせません。
ギアケース内のグリスは、刃の回転をスムーズにし、ギアの摩耗を抑える役割があります。
専用のグリスガンで新しいグリスを入れる作業は、機械を長持ちさせるのに役立ちます。
草刈機を30日以上使わないときは、燃料を抜いてから保管することが、故障を防ぐための大切なポイントです。
●理由: 混合燃料は時間が経つと変質し、粘り気のある固形物になってキャブレターの細い通り道を詰まらせる原因となります。
これが、次のシーズンでエンジンがかからなくなる原因の一つです。
●手順: まず、燃料タンクの燃料を抜きます。
その後、エンジンをかけ、キャブレター内の燃料がすべて使われて自然に止まるまで運転を続けてください。
このひと手間が、次のシーズンも快適に使うためのコツです。
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修理で延命できるか、買い替え時かを判断するために、一般的な草刈り機 寿命に関する知識も参考になります。寿命のサインも合わせて確認しましょう。
専門知識がないまま、燃料系統やエンジン内部の部品を交換するのは、大変危険なため避けるようにしましょう。
自己流の修理で部品の取り付けを間違えると、燃料漏れによる火災や、高速で回る刃が外れるといった大きな事故につながる可能性があります。
エアフィルターの掃除や刈刃の交換など、取扱説明書に載っている範囲の作業なら問題ありません。
しかし、キャブレターの分解や燃料ホースの交換といった作業は、迷わず専門業者に依頼するのが安心です。
はい、買取サービスを利用すればまとめて対応できる場合があります。
草刈機の修理を考えるとき、「ついでに使っていないトラクターや耕運機も処分したい」という方も少なくありません。
例えば「農機具高く売れるドットコム」のような買取サービスなら、故障している草刈機の査定はもちろん、他の農機具も一括で査定・買い取りが可能です。
これにより、複数の業者にそれぞれ頼む手間が省け、古い農機具を売ったお金を修理費用や新しい農機具の購入費用に充てることもできます。
この記事では、草刈機が動かなくなったときの対処法から判断基準までを解説しました。
状況に合った判断の参考となるよう、最後に要点をまとめます。
判断の目安として、修理費用が新品本体価格の50%を超えるなら、売却して新しい機種に買い替えることをおすすめします。
また、エンジンの不調は「燃料・点火プラグ・フィルター」の確認で直ることも多いので、まずは自分で試してみるのが良いでしょう。
そして、動かない草刈機でも売れる可能性があることを覚えておきましょう。
修理費用が高くなりそうなら、まず買取査定を検討してみるのも一つの方法です。
何度も修理して費用がかさむことを考えると、古い機種や故障がひどい場合は、思い切って売却し、新しい機種の購入資金に充てる選択が、長い目で見れば賢い判断となることが多いでしょう。
もし動かなくなった草刈機の処分に困ったら、一度買取サービスの無料査定を試してみてはいかがでしょうか。
買取サービスは、個別の状況に合わせた売却の選択肢となり得ます。
0120-559-587
(受付時間 9:15~18:00)