不要になった草刈機の処分方法について、情報収集されている方もいるかもしれません。
「安心して任せられる方法を知りたい」「どうせならお得に処分したい」といった考えがあるのではないでしょうか。
草刈機の処分方法は主に7つあり、どの方法が適切か、所有している草刈機の状態や状況によって異なります。燃料の抜き方や故障品の扱いなど、専門的な知識が必要な場面もあり、対応に不安を感じる方もいるかもしれません。
この記事では、草刈機の種類(エンジン式・電動式)や状態(正常に動く・故障している)に合わせて、適切な処分方法を解説で していきます。
まずは7つの処分方法を比較します。手間をかけず、少しでも現金化したい場合は買取業者、費用をかけずに処分したい場合は自治体の利用が選択肢となるでしょう。
| 処分方法 | 費用 | 手間 | 早さ | 売れるか |
|---|---|---|---|---|
| ①自治体 | ◎ (無料〜数千円) | △ (燃料抜き/運搬が必要) | △ (回収日まで待つ) | × |
| ②農機具専門の買取業者 | ◎ (無料) | ◎ (自宅で完結) | ○ (日程調整可能) | ◎ |
| ③不用品回収業者 | × (費用が高くなりやすい) | ◎ (当日対応/すべて任せられる) | ◎ (即日対応も可能) | × |
| ④フリマアプリ | ○ (送料・手数料) | × (梱包・発送が大変) | △ (売れるまで時間がかかる) | ○ |
| ⑤新品購入店での下取り | ○ (新品購入が条件) | ○ (お店へ持ち込み) | ○ (買い替えと同時) | △ |
| ⑥NPOなどへの寄付 | △ (送料は自己負担) | △ (団体探し/手続き) | △ (要確認) | × |
| ⑦金属くず/スクラップ | ○ (無料〜安い) | △ (運搬/事前処理が必要) | △ (要確認) | △ |
費用を抑えたい場合に適した方法です。
数百円から数千円、場合によっては無料で処分できるため、金銭的な負担が少ない点がメリットです。ただし、エンジン式の草刈機は、安全のために燃料とオイルを完全に抜く必要があります。燃料の扱いは引火の危険が伴うため、慣れていない方には難しく感じられるかもしれません。
また、自分で指定の収集場所まで運搬したり、回収日まで待ったりする手間もかかります。手順としては、まず自治体の公式サイトで料金を確認して申し込み、コンビニなどで処理券を購入して貼り付けます。燃料などを抜いてから、指定された場所に出すという流れになります。
手間をかけず、高く売りたい方におすすめの方法です。故障した草刈機を処分したい場合にも適しています。
専門業者を利用する主なメリットは、手間がほとんどかからない点です。無料の出張査定を依頼すれば、自宅で査定から運び出しまで一括して対応してもらえます。専門知識が豊富なため、動かない草刈機でも部品としての価値を見出し、買い取ってもらえる可能性があります。共立、マキタ、ホンダといった人気メーカーの製品は、特に高価買取が期待できます。
高く売るためのコツは、泥や草などの汚れを落とし、きれいな状態にしておくことです。取扱説明書や付属品がそろっていると、さらに査定額が上がりやすくなります。
引越しなどで、他の不用品と一緒にまとめて処分したいときに便利な方法です。
電話一本で自宅まで回収に来てくれ、早ければその日のうちに対応してくれる迅速さが魅力です。燃料抜きなどの事前準備が不要な場合が多く、他の不用品も一緒に引き取ってもらえます。
ただし、費用は高くなる傾向がある点には注意が必要です。料金体系が不明瞭な業者も存在するため、依頼する前に複数の業者から見積もりを取りましょう。公式サイトで「古物商許可」の記載を確認するなど、信頼できる業者を慎重に選ぶことが重要です。
自身で価格を設定したい方や、梱包・発送の手間を惜しまない方に向いています。
自分で価格を決められるため、買取業者よりも高い価格で売れる可能性があります。しかし、草刈機はサイズが大きく形状も特殊なため、梱包と発送作業にはかなりの手間がかかります。送料も高額になりやすく、売上から差し引くと手元に残る金額は想定より少なくなることも。「届いたら動かなかった」といった個人間トラブルに発展するリスクも考慮しておく必要があります。
新しい草刈機への買い替えを予定している方には、効率的な方法と言えるでしょう。
新しい製品の購入と古い製品の処分が一度に完了するため、手続きは非常にスムーズにいます。新品を購入することを条件に、無料で引き取ってくれる店舗もあります。
一方で、下取り価格は買取専門業者と比較すると、安くなる傾向があります。また、下取りサービス自体を行っていない店舗もあるため、事前に確認しておくと安心です。
売却ではなく社会貢献を目的とする場合の選択肢です。
まだ使える草刈機を寄付することで、社会に貢献できます。ただし、寄付を受け付けている団体は限られるため注意が必要です。寄付先への送料は自己負担となるのが一般的です。事前に団体の活動内容をよく調べ、寄付が可能か確認することが大切になります。
自治体のルールにもよりますが、無料または数百円程度で処分できる場合があります。しかし、自身で業者まで運搬したり、燃料やバッテリーを取り外したりといった事前準備が必要です。また、自治体によっては金属ごみとして回収していないケースもあります。
草刈機を処分する際、特に注意すべき点が燃料とバッテリーの処理です。誤った扱いは火災や環境汚染につながるため、以下の手順を守る必要があります。
ガソリンや混合油を使用する草刈機は、まず燃料を抜く作業から始めることが重要です。火の気のない風通しの良い場所で、燃料タンクからガソリン携行缶などの適切な容器へ燃料を移すこと、そしてキャブレター内に残った燃料も、ドレンボルトを緩めて完全に抜くことが重要です。
抜いた燃料は、ガソリンスタンドで引き取ってもらうのが安全な方法です。下水や土壌に流すことは環境汚染につながるため、避けるべきです。
充電式や電動式の草刈機では、バッテリーの取り扱いが重要です。最初に、本体からバッテリーを取り外します。次に、ショートを防ぐため、バッテリーの金属端子部分にビニールテープなどを貼って絶縁処理を行います。
このバッテリーは、家電量販店などに設置されている「小型充電式電池リサイクルBOX」へ持ち込みます。不燃ごみとして出すと、収集車や処理施設で火災を引き起こす原因となり、大変危険です。
「エンジンがかからない」「ひどく錆びている」といった状態でも、売却の可能性が全くないわけではないかもしれません。
まずは、農機具専門の買取業者に相談してみることをおすすめします。専門業者であれば、動かなくても部品としての価値を評価してくれることがあります。人気メーカーの製品なら、部品だけでも価値があり、思わぬ価格が付く可能性があります。
もし買取が難しい場合でも、不用品回収業者に依頼すれば、有料ですが確実に引き取ってもらえます。または、自治体のルールを確認した上で、燃料などを抜いてから金属ごみとして出す方法も検討できます。
7つの方法を紹介しましたが、どの方法を選択するかは、優先する点によって異なるため、ご自身の状況に合わせて最適な方法を見つけましょう。
コストをかけずに処分したいなら、自治体の利用が良いでしょう。ただし、燃料抜きや運搬の手間がかかることは理解しておく必要があります。
手間をかけず、お得に処分したいなら、農機具専門の買取業者への相談がおすすめです。自宅にいながらすべての作業が完了し、現金化できる可能性もあります。故障していても、一度相談してみる価値は十分にあります。
すぐに他の不用品と一緒に片付けたいなら、不用品回収業者が迅速に対応してくれます。
草刈機の処分は、ポイントを押さえて手順通りに進めれば、決して難しいものではありません。この記事を参考に、適切な方法で安全に処分を進めることが可能です。
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